高血圧症 | 血圧が高い状態が続く病気です。血管に高い圧力がかかり続けるため血管が傷みやすくなり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなります。また、血液を送り出している心臓や腎臓の病気も引き起こします。重症でなければ、症状はあまり現れません。 |
---|---|
狭心症 | 心臓に血液を送る冠動脈が動脈硬化やけいれんのために細くなり、心筋への血流が悪くなることで、締め付けられるような胸の痛みがおこります。発作は、数十秒から数分間続きますが、安静にしていると症状は治まることが多いです。 |
心筋梗塞 | 冠動脈の内側がとても細くなり、そこでできた血栓や他の場所から運ばれてきた血栓が詰まった状態です。血液が流れなくなるために心筋細胞が壊死します。発作は、激しい胸痛が長時間続きます。命を落とす危険が高い怖い病気です。 |
不整脈 | 心拍リズムが不規則になった状態です。脈が速くなったり、遅くなったり、瞬間的に飛んだりします。動悸、息切れ、めまい、吐き気、胸が苦しいなどの症状がでます。 |
心不全 | 心臓が十分な量の血液を送り出せなくなる状態です。心不全がおこると、全身の血液のめぐりが悪くなるために腎臓で尿が作られにくくなります。手足や肺に水分が溜まるため、むくみや体重増加、息切れなどの症状が現れることもあります。 |
心臓弁膜症 | 心臓の弁が硬くなったり破れたりして、本来の役割を果たせなくなる状態です。血液がうまく流れなくなる狭窄と、血液が逆流する閉鎖不全があります。息切れ、疲れやすい、胸痛、呼吸困難、むくみなどの症状がでます。 |
動脈硬化 | 動脈が弾力性を失い硬くもろくなっている状態です。酸素や栄養が不足したり、高血圧のために血管に負担がかかったり、脂質が血管の内側にたまったりするためにおこります。心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。 |
脳卒中 | 脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、一過性脳虚血発作の4つに分類されます。しびれ、脱力感、頭痛、物が飲み込みにくい、ろれつが回らない、片方の手足が動かしにくいなどの症状が出ます。 |
閉塞性動脈硬化症 | 腹部から下肢にかけての血管の動脈硬化がすすみ、血管が細くなったり詰まったりして十分に血液が流れなくなる病気です。歩行時にしびれ、冷感、痛みなどを感じますが、症状が進むと安静時にも症状が現れることがあります。 |
肺高血圧症 | 心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血圧が高くなり、心臓と肺の機能に障害をおこす病気です。国より特定疾患研究事業対象疾患に指定されています。初期には症状はなく、進行すると、動いた時に息切れ、胸痛、動悸、疲れやすいなどの症状が現れます。 |
大動脈瘤 | 大動脈の一部がこぶのように拡大する病気で、動脈硬化が原因でおこると言われています。症状がないため、健康診断や他の病気で見つかることもあります。破裂を防ぐため、動脈瘤の部分を保護し、血圧を上げないよう注意が必要です。 |
大動脈解離 | 大動脈の血管壁の膜に亀裂が入り、そこに血液が流れ込み、血管が二層に拡大した状態を指します。明らかな発症原因は不明ですが、動脈硬化、高血圧が危険因子と言われています。 |
閉塞性血栓性血管炎 | バージャー病とも呼ばれます。原因は不明ですが、末梢動脈が細くなったり詰まったりすることで血液の流れが悪くなる病気です。歩行時の手足の冷感、しびれなどの症状があります。 |
腎不全 | 腎臓の働きが悪くなり老廃物を十分排泄できなくなった状態で、30%以下の働きになった状態を腎不全と呼びます。初期には症状がありませんが、働きが悪くなるにつれて、体のだるさ、息切れ、食欲不振、吐き気、むくみなど多くの症状が現れます。 |
他
|
|
|
他
診断基準
血圧が140/90mmHg以上を高血圧といいます。 【収縮期血圧(上の値)】 心臓が収縮した時の値 ※家庭血圧の場合 135/85mmHg以上が高血圧です。 ※以下の病気や要素があると、高血圧だけの場合に比べ
|
食事の注意点
1. 塩分は控えましょう。 高血圧の場合、1日の食塩摂取目標は6g以下とされています。 2. カロリー、脂肪分を控えましょう。 3. アルコールを飲み過ぎないようにしましょう。 |
運動の注意点
1.高血圧の程度が軽症、または中等症の方(最高血圧180mmHg未満、最低血圧110mmHg未満)は 2.軽めの有酸素運動(心拍数110~120)をおこなって下さい。 (ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など) 3.特別に運動の時間とらなくても、毎日の生活の中で体を動かす習慣をつけましょう。
|
毎日の生活で気をつけること
1. ストレスをためないようにしましょう。 2. 熱いお風呂に入るのは避けましょう。 3. トイレを我慢しないようにしましょう。 4. 便秘にならないように気を付け、排便時にいきまないようにしましょう。 5. 重いものを急に持ち上げないようにしましょう。 6. 寒さは血圧を上昇させます。急に寒いところに出ることはせず、防寒対策もきちんとおこないましょう。 7. 起床時、就寝時に水分を取りましょう。 |